ベトナム人との結婚手続き出会いパターン
最終更新日:2023年9月9日 行政書士 勝山 兼年
Ⅴ:結婚相談所を通して知り合い、結婚する。
堺市内在住のEさんは前妻と離婚し、これから残りの人生独り暮らしは寂しと感じ、新しいパートナーを探すことにしました。恋人紹介サイトなどに登録しましたが、50台後半のEさんには良い出会いはありませんでした。
そんな時、テレビ放送で見た国際結婚カップルが、とても幸せそうにしていたことが印象になり、Eさん自身も外国人との結婚を考えるようになりました。ただ、中国人にはよい印象を持てなかったこともあり、勤勉な性格のベトナム人に絞って相手を見つけることにしました。
ベトナム語ができないEさんの事でしたので、ベトナム女性を紹介してくれる相談所に登録しました。直ぐに、女性を複数紹介され、ホーチミンにお見合い旅行に行きました。レストランで5人の女性とお見合いし、Eさんは二人の女性ともう一度会いたいと相談所のスタッフにお願いしました。しかし、一人からは断りがありましたので、翌日、残り一人の女性と会いました。それが、“レイ ティ タン(仮名)”でした。タンさんは静岡県で技能実習の経験があり日本語のコミュニケーションにも問題ありませんでした。そして、スタッフの案内でTien Giang省のタンさん宅を訪れ、両親に挨拶しました。両親からも認められたEさんはスタッフの勧めで購入した記念の指輪をタンさんへプレゼントしました。
一月後にホーチミンを再訪したEさんはタンさんとの結婚披露宴を催し、多くの出席者から二人の結婚が祝福されました。
予め、タンさんが集めていた書類を日本に持ち帰ったEさんは、ベトナム総領事館にて婚姻要件具備証明書の発行(当事務所が代行)を受け、その証明書を添付しDさん自身が住所地である宇治市役所にて婚姻届けをしました。その後、ベトナム総領事館での結婚証明書の発行(当事務所が代行)を受け、大阪入国管理局にて在留資格(日本人の配偶者等)認定証明書交付申請(当事務所が代行)をし、およそ一か月半後に在留資格認定証明書交付申請が交付されました。
Eさんは在留資格認定証明書と戸籍謄本をタンさんに送り、それらを携えてタンさんは、在ホーチミン日本国総領事館にて、査証申請をしました。査証の発給を受けたタンさんは、再び来日し、堺市役所にて住民登録をし、Eさんとタンさんの日本でのは暮らしが始まりました。
※2021年現在では日本の長期在留者でないものに対しべトナム大使館・領事館は婚姻要件具備証明書の発行はなされていません。